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『新たな星へと渡るとき 宇宙生物たちは記憶をなくす』
ワンダストーン星の欠片に導かれ 他の星で再び誕生した命は
母星で過ごした日々の記憶が消えるようだ
稀に覚えていることも あるらしいが そのほとんどがまっさらな記憶の状態となる
その理由とは どうやら新たな星でよく順応をしていくためのようだ
新たな星で 再び誕生した宇宙生物は 今まで当たり前とし受けていた
悠久の時の流れから 切り離されることとなる
この時初めて 寿命を与えられ<死>と向き合い生きていくこととなる
ワンダストーンの星で暮らす限りは 誰ひとり命尽きることなどはないのだ
それゆえ導きにより与えられる寿命とは最も恐れられるものとされている
彼らの間では 星の欠片より他の星へと呼ばれる『星の導き』こそ
尊くも決して深い関わりを持つ事柄ではないとしているのであった…
記述・不明