選ばれた王女(えらばれたじょうおう)

選ばれた王女の物語

星の欠片より導きを受けた命は
死出の旅へと出発する
なにも怖がることはない
それは生きる意味を探す旅
寂しければ仲間を探せばいい
旅立つ者は選べる
星が一人でなくても良いと囁くから
旅立つ者の不安は和らいでいく
深く心を通わせた者と共に
ワンダストーンを
離れていく未来がいいだろう
ただし仲間とは
共に死を受け入れられる者でなくては
ならないという
何千回目かの 誕生日
ワンダストーン星の王女エイリーは
王宮で 星の導きを受ける
永遠の時の中を生きた命は
この時より 死と共にある存在となるのだ
旅立ちの前 ワンダストーン星を離れるまでの時
周りは皆 悲しみ 同時に王女へ近づくことを を恐れていった
永遠を生きる民達にとって
死とは得体がしれず 接し方がわからない
そして星の導きはうつるとされていた
王女の言葉を ひとたび心の奥深くへ
受け入れようものなら 共によくも知らない星へ
旅立つことになりかねないと
周りの冷ややかな反応を受け流しつつ
王女は それでいて仲間を集めることにした
同志を求めて沢山の生物達へ訴えてみるものの
その反応とはいかほどであっただろうか
地球へ旅立つ時は近づいてきた
最後の瞬間まで  エイリーは
共に死して生きる仲間を集っていた
本心こそ偽りなく信じられる 
そうして いくらかの仲間に巡り会えた頃
とうとうワンダストーン星を
立つ時がやって来る
夢幻閃念鯨の広い背中で
小さな命は一度きりの旅の
成功を祈っていた
旅先で出会う命と 平和な日々を過ごせるようにと
 
Message From Princess Ailey

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